とどくすり薬局
1. 「画像・PDF」で届く、オンライン薬局の処方箋
2. 全国・あらゆる医療機関から届く、フォーマットの多様さ
3. 「処方箋特化の精度」で選ばれた薬師丸賢太
4. 不安だった読み取り精度と、現場が特性をつかむまで
5. 全国対応で生まれた工夫
6. オンライン薬局を、患者さまの「いつでも」につなげていく
オンライン診療・宅配という独自の運用の中で、全国から届く処方箋を、入力業務の起点として支える
「画像・PDF」で届く、オンライン薬局の処方箋
全国・あらゆる医療機関から届く、フォーマットの多様さ
「処方箋特化の精度」で選ばれた薬師丸賢太
不安だった読み取り精度と、現場が特性をつかむまで
全国対応で生まれた工夫
オンライン薬局を、患者さまの「いつでも」につなげていく
-NeoX
御社は当初から「オンライン診療に特化した薬局」というコンセプトでした。紙ではなく画像・PDFで処方箋を受け取ることで、独特のお悩みはありませんでしたか。
-松嶋 様
紙ではなく画像ですので、どうしても画質の問題、読み取れるか読み取れないか、というところがまず最たる課題になります。処方箋自体はもともと患者さまご自身が撮影された写真ということもあって、すごく小さく写っていて、印刷しても何も見えない、ということもありました。
-NeoX
患者さまの撮影画像は画質が安定しないこともありますが、デジタルデータで直接受け取れる点は賢太の強みを活かしやすい側面でもあります。画像の向きや傾きを補正し、読み取り精度をいかに高めていくかが重要ですね。
利用される患者さまの層にも変化が出てきているのではないでしょうか。
-関 様
コロナの流行時は、コロナの患者さまがオンライン診療からそのまま服薬指導・配送につながる流れで認知が上がっていきました。収束後は慢性疾患の方が増え、直近はさらに、難病や希少疾患の方が非常に増えています。通院や持ち帰りの負担が大きい方などを、私たちがご支援するサービスになっているのかなと思います。
【補足】とどくすり薬局への処方箋の届き方
とどくすり薬局では、処方箋の受付に大きく2つの経路があります。
① 医療機関からの直接応需:
医療機関から画像・PDFで処方箋が届き、原本は医療機関から郵送されます。調剤・オンライン服薬指導を経て、患者さまへ発送します。
② 患者さまがアプリで送信(近年こちらが増加):
患者さまがアプリで処方箋画像を送信し、原本は別途郵送で回収。調剤・オンライン服薬指導のうえ、原本回収後に発送します。
いずれの経路でも、最初に届くのは「画像・PDF」。だからこそ、その画像を正確に読み取る賢太が、後工程すべての起点になります。
オンライン服薬指導を行う遠隔ブース。とどくすり薬局では、入力・調剤から服薬指導までをオンラインで完結している。
-NeoX
基本的には全国の医療機関から受け付けられているかと思います。独特な書き方の先生もいらっしゃる中で、入力には慣れていかれましたか。
-関 様
頻繁に利用されるクリニックの処方箋には慣れてきますが、サービスが認知されるほど、接点のなかった医療機関からの処方箋も増えます。全国対応ゆえにフォーマットも様々で、今後も完全に慣れることはないんだろうなと思うほど、種類は豊富ですね。
-NeoX
診療科の偏りのようなものはありますか。
-亀井 様
特に多いのはメンタル系です。外出を控えたいという患者さまのニーズに合致しているためです。一方で内科も一般的ですが、整形外科のように即時性の高い処方は少なめです。診療科は季節性にも影響されるため、全体としては多岐にわたっています。
-NeoX
我々を見つけていただいたきっかけや、どのようなサービスをお探しだったのかを伺えればと思います。
-松嶋 様
もともとは処方箋のQRコードを読み取って自動転記できないか試しましたが、FAXや写真データだとうまくいかず、別の方法を探していました。そこで事務作業の効率化を目的にAI-OCRを検討したところ、他社からも『精度が最も高い』と評判だったのが『薬師丸賢太』でした。処方箋に特化したその性能に魅力を感じ、導入を決めました。
-NeoX
導入にあたって、ご苦労された点や工夫された点はありましたか。
-松嶋 様
最初は、読み取り精度に対して薬局内から不安の声が上がっていました。医療機関によってはFAXに『複写禁止』等の印字(コピーガード)が出ますし、そうした処方箋をきちんと読み取れるのか、懸念があったんです。また、新しいツールを導入するにあたって、一時的にでも現場のオペレーション負荷が増えるのではないか、という点も導入前に懸念していたことでした。
-NeoX
導入後、現場の使用感はいかがでしたか。
-関 様
最初はやはり、システムへの不安が多少ありました。でも、特性を理解していくうちに現場も自然と慣れていきましたね。当初はFAX処方箋を優先していましたが、今では患者さま撮影の画像もすべて読み込ませています。実際に使い始めると『しっかり読み込めるね』という声が多く、食わず嫌いだったことに気づかされました。
とどくすり薬局の様子
-NeoX
オンライン診療でいただいた処方箋ならではで、さらに工夫が必要だった点はありますか。
-松嶋 様
一般的な薬局は門前のクリニックからの処方箋が中心なので、特定の書式にツールが学習しやすいですよね。一方、弊社は全国から処方箋を受け付けているため、同じ薬でも表記揺れが非常に多いんです。そのため、レセコンの用法マスターと読み取ったデータを照合する作業は欠かせません。新しい処方元が次々と増える環境ゆえの苦労はありますが、当初の懸念に反して読み取り精度は非常に高く、導入効果は圧倒的だと感じています。
-NeoX
正確に読み取れても、用法をレセコンの定型文と紐付けないとそのままでは入力に使えない、というのは処方箋記載の課題の一つです。同じ病院の処方箋なら一度紐付ければ手間は減っていくのですが、御社の場合は新しい処方元が来続けるので、その作業がずっと続いているのだと思います。我々も、より多くのお客さまに使っていただくことで、書き方や用法を学習し、精度改善につなげていきたいと考えています。
-NeoX
最後に、薬師丸賢太、そしてオンライン薬局という形について、お気づきの点やアピールしたいことがあれば伺えればと思います。
-亀井 様
「オンライン薬局」という少し特殊な形態でありながら、本当に必要としている方々へ、確実に利便性を届けられるようになってきたと実感しています。対面に比べて劣ると思われがちですが、実はその逆です。オンラインだからこそ、患者さまと長く安定した関係を築きやすく、いつでも気軽に相談いただけるという強みがあります。
一方で、患者さまがアナログとデジタルの壁を自力で乗り越えなければならない場面がまだ残っています。この壁を貴社の技術で取り払い、患者さまが意識せずとも自然に利用できる仕組みを作ること。そこに、さらなるブレイクスルーの可能性があると期待しています。
今回のお話を通して見えてきたのは、とどくすり薬局における薬師丸賢太の価値が、単なる「紙のOCR」ではなく、オンライン診療・宅配というイレギュラーな運用でも、入力業務を止めない基盤になっているということでした。
・全国・あらゆる医療機関から、画像・PDFで届く処方箋を起点として処理できること
・フォーマットや画質にばらつきがあっても、高い精度で読み取れること
・読み取ったデータを後工程につなげ、確認・調剤に入るまでの流れを支えること
通院や持ち帰りに負担のある患者さまに、「本当に必要なときに、いつでも」薬を届ける —— その現場を入力という見えない部分から支える基盤として、薬師丸賢太がどう進化していくのか。とどくすり薬局様とともに、引き続きうかがっていければと思います。