導入事例

薬樹薬局 経営層の視点

1.「利益は患者様のために」薬師丸賢太のサービス化を後押し

2.「このまま使い続けていいですか?」現場の声に感じたサービスへの期待

3.ミス防止のためにもDo入力を無くしていく

4.手狭な店舗で活躍する「薬師丸賢太スマートフォンアプリ」

「効率よりも安全」薬樹株式会社が薬師丸賢太の製品化に全面協力した理由

「まちの皆さまと共に健康な毎日をつくり笑顔とありがとうの輪を広げる」を理念に、首都圏を中心に149店舗を抱える薬樹株式会社様。薬樹様と弊社の出会いは薬師丸賢太の誕生になくてはならないものでした。サービスリリース以前、精度や使い勝手が発展途上でも期待の声をかけ続けてくださった薬樹様が本格導入(2022年度 約90店舗)を決断された道のりについて経営者の視点からお話を伺いました。

TOPICS

利益は患者様のために還元していきたい

「効率よりも安全」 Do入力をしないという決断

手狭な店舗で活躍する薬師丸賢太の 「ポータブル性」

「利益は患者様のために」薬師丸賢太のサービス化を後押し

中村さま

弊社は神奈川県の小さな会社ではありますが、利益は株主のためではなく患者様のために還元していきたいという考えから非上場という選択肢をとっています。そのような背景と縁があり薬師丸賢太に出会うことができました。

NeoX

弊社代表からは「中村様の激励によって、サービス立ち上げの決意ができた」と聞いています。

中村さま

製品化前からのお付き合いですね。NeoXさんが弊社の模擬薬局で処方箋読取りテストを実施した際、全員薬剤師かつ現場経験の長いスタッフの要望に即座に対応する姿を見て「ぜひ弊社の実店舗を使用して研究開発・製品化して欲しい」と思いました。「本当に製品化すべきか」と何さん(弊社代表)も悩んでいらして。「大丈夫だと思います!」とお伝えしていました。今回のサービスリリースに少しでも貢献できていたら嬉しいです。

中村さま

弊社は患者様の安全第一と考えています。処方箋入力間違いは患者様の命に関わる事ですので。
私たちは長年に渡り薬局経営を担当するエリアマネジャーや調剤のオペレーションを担当するスーパーバイザー、法律を扱う部署など部門横断で調剤ミス撲滅チームを組んでいます。
ミスは全件チェックし、分析した上で改善案を役員陣に共有しています。役員が集う会議でミス対策を経営状況と同等の議題として取り扱うのは、それを大きな経営課題として捉えているためです。私は現在その調剤ミス撲滅チームの長をしております。

NeoX

確かに、ミスの防止は「売上」や「利益」という面で貢献しなくとも非常に大事なことですね。

中村さま

人が行うことには間違いが発生してしまうという前提に立つと、処方箋入力が調剤の起点でありミスの起点にもなります。処方箋様式がとにかく統一ではなく、記載のされ方も様々。それを医療事務が判断して入力しなければならないんです。事務の方が目で見て入力し、目でチェックするところを何とか機械化できないかと考えていました。

NeoX

処方箋OCRは古くからありつつも中々定着しないと聞いておりました。直感的に今回賢太くんは何か違うなと感じられたのでしょうか。

「このまま使い続けていいですか?」現場の声に感じたサービスへの期待

中村さま

※まずは操作性がシンプル、読み込む速度と要望に対する反応と改善の速さ、これが賢太くんを進めていこうと思ったきっかけですね。トライアル期間が終わったら、現場の店長さんから「このまま使い続けていいですか?」と声があがったんです。そのような声は中々無いことなんですよ。現場の目というのは本当に厳しいんです。目の前に患者様が待ってますからね。その中で実際に使用しているスタッフが、毎日の業務で使い続けたいということは、これは本当にいいんだ!と思いました。
残るは精度だと思いましたが、処方箋を読ませるほど精度が上がることは現場でも体感しているようでした。

薬樹株式会社
執行役員店舗事業本部 事業部長
中村 麻衣子様

NeoX

現場のオペレーションを変えるというのは大変だと思うのですが、反発が出ないように本部側で工夫された点はありますか?

中村さま

一日あたり100枚前後処方を応需する中で、新しいオペレーションを入れるメリットがなければ定着しません。最初はまず患者様のいないお昼休みの時間帯などで処方箋を読み込ませて精度を認識してもらった後に、患者様が少ない曜日や時間帯に使用を増やしたりして、少しずつ現場に体感してもらうところからスタートしました。現場スタッフを巻き込んでいくことが大事ですね。無理強いをしない、トップダウンにならないようにすることが一番気をつけたことです。

ミス防止のためにもDo入力を無くしていく

NeoX

今後はDo入力を極力使用しない方針とお聞きしました。その背景を教えて頂けますか。

中村さま

DO入力は処方箋とすでに入力されている前回の情報を目視で照合するのですが、一度一致していると認識してしまうとDO入力した内容と処方箋を照合する再チェックの工程を実施しなくなります。結果、ミスを逃してしまう。工程が減る分、患者様にお薬が渡るのも早いですが、そこは効率よりも安全です。人的なミスが発生するのを防ぐためにDo入力を無くし、速く正確になればと思います。
賢太くんで読み込んだものを確認する際に、精度が高いと理解しつつも、間違いを疑う気持ちでチェックしているという現場からの声もあります。Do入力において、最初に入力した認識があるものをダブルチェックしたものはスピードがあっても精度が落ちますよね。

手狭な店舗で活躍する「薬師丸賢太スマートフォンアプリ」

NeoX

貴社は薬師丸賢太のスマホアプリ版での展開を進められるとお聞きしました。
(薬師丸賢太は現在、スキャナの利用を前提としたWindowsアプリとスマホアプリ(iOS/Android)双方で利用できる。)

中村さま

弊社にとって賢太くんの利点は、一番はポータブル性なんです。スマホですと、持ち運べてどこでも読み込むことができるのがいいところですね。現場でも多くのスタッフがスマホを選んでいました。薬局は元々そこまで広くなく、都心ですとさらに狭くなるので、、、狭いが故に色んな場所で作業する必要性が出てくることから、ポータブル性は重要ですね。

弊社は今後3ヶ月で約90店舗に導入予定です。調剤のオペレーションを担当するスーパーバイザーが導入をサポートしていきます。
賢太くんはマニュアル動画などはいらないくらいシンプルです!賢太くんに読ませて、二次元コードを生成して、更に読ませるだけなので。

NeoX

今後弊社に期待はありますか?

中村さま

薬局内の様々な業務というのは、まだまだIT化が進んでいないアナログな中で仕事をしています。医療業界のアナログさを知ったら、みなさんとても驚くと思います。医療サービスにおいて機械化できるのに、代替する機械がない為に人員がそこに取られてしまうと、本来利用者様に人ができるサービスができなくなってしまいます。どうしても手間がかかるところに人員が取られてしまいます。今後もNeoXさんにどんどん開発、製品化してほしいですね!